調査概要 (株)ラパンアジルでは首都圏に在住する20歳以上60歳未満の社会人を対象に、「箸の使い方」に関するウェブ・アンケート調査を実施しました。
「箸」はどの程度使われているのか、カップ麺やスパゲティやお茶漬けを食べる時にどの程度「箸」が使われているのか、「箸の使い方」についてどのような意識があるのか、などをレポートします。
調査名:「箸の使い方に関するアンケート」 調査方法:ウェブ・アンケート調査 調査期間:2003/10/31から2003/11/4 調査対象:首都圏に在住する20歳以上60歳未満の社会人 有効回収数:154票
「箸の使い方に関するアンケート」では以下の質問をしています。
設問
Q1.あなたは、1日に何回位「箸」を使って食事をしていますか?(回答はひとつ)
Q2.あなたがよく「箸」を使うのは、朝、昼、夕、その他のいずれの食事ですか? (回答はいくつでも可)
Q3.あなたは自分の「箸」の使い方が、上手だと思いますか?(回答はひとつ)
Q4.あなたが見て、箸の持ち方が間違っている人が、身の回りにいますか? (回答はひとつ)
Q5.自宅でカップ麺やスパゲティやお茶漬けなどを食べるとき、あなたは何を使って食べますか?(回答は一品にひとつ)
Q6.コンビニ等で購入したカップ麺や丼を職場や車内等で食べるときにあなたは何を使って食べますか?(回答は一品にひとつ)
Q7.あなたは、伝統的な「箸」の使い方に自分がこだわっている方だと思いますか? (回答はひとつ)
Q7-1.(Q7で「こだわっている方だ」と回答した方に、) 「箸」に関するどのようなことにこだわりを感じるか、具体的にお書きください。
Q7-2.
(Q7で「こだわっていない方だ」と回答した方に、) 「箸」にこだわらない理由がありましたら、具体的にお書きください。
Q1. 1日に何回位「箸」を使って食事をしているか?
「1日に2、3回」が72%(111名)、「1日に3回以上」が22%(34名)となり、食事によく箸が使われていることが見えたが、図「1日のうち箸を使う食事の回数・性別」のように性別による顕著な差は見えなかった。
Q2.よく「箸」を使うのは、いずれの食事か?
「夕食」「昼食」「朝食」「その他」の順によく使われ、「夕食」が95%(146名)、「昼食」で78%(121名)が、よく箸を使うと回答した。 「朝食」では男性の約半数53%(42名)が箸を使うと回答し、女性より使用率が高かった。
(表:重複回答)
Q3.自分の「箸」の使い方が上手だと思うか?
「まあ上手」が35%(54名)、「普通」が26%(40名)、「とても上手」20%
(31名)を合わせて、8割以上が普通以上に箸を使えていると考えている。 ところが、Q4.箸の持ち方が間違っている人が身の回りにいるか?の質問では、「かなりいる」が19%(29名)、「まあいる」が53%(82名)を合わせて、7割以上が箸の持ち方が間違っている人が身の回りにいると考えているとの結果が出た。 さらに、箸の使い方への自己評価(Q3.)と他者評価(Q4.)を比べて見ると、下図のようになった。 自己評価を軸に比較すると、「とても上手」な人は、箸の持ち方が間違っている人が身の回りに「かなりいる」(38.7%)と答えた人が、他に比べて目立って高く、「まあ上手」な人では「まあいる」(62.9%)が高く、「まあ下手」な人では「まあいる」(47.8%)「わからない」(30.4%)の比率が近くなり、「とても下手」な人では「わからない」(66.7%)が目立って高いという結果になった。
(表:%表示)
具体的にはどのようなメニューを食べる時に箸やフォークやスプーンを使い分けているのか? メニューを挙げ、自宅で食べるときと、コンビニ等で購入したものを職場や車内等で食べるときに分けて尋ねた。
Q5.自宅でカップ麺やスパゲティやお茶漬けなどを食べるとき、何を使って食べるか?
(表:%表示,回答は一品にひとつ)
Q6では、コンビニ等で購入したカップ麺や丼を職場や車内等で食べるときに、何を使って食べるかについて尋ねたが、自宅で食べるときに比べて、カップ麺では箸が減り、フォークが増加、スパゲティは箸が増え、フォークが減少、お茶漬けでスプーンが増え、箸が減少、レンゲも減少お粥でレンゲが減少した。他のメニューにはほとんど変化がなかった。
(表:%表示,回答は一品にひとつ)
Q7.伝統的な「箸」の使い方に自分がこだわっている方だと思うか?
「こだわっている方だ」と回答する率は、女性が高かった。 (男性計80名、女性計74名) また、未・既婚では、既婚者で子供のいるグループに「こだわっている方だ」と回答する率が高かった。 さらに、自分の箸の使い方が上手だと思うか(Q3.)とのクロス集計では、「とても上手」「まあ上手」のグループで「こだわっている方だ」の回答が高く、「まあ下手」「とても下手」のグループで「こだわっていない方だ」の回答が高かった。
さらに、Q7-1では、「箸」に関するどのようなことにこだわりを感じるか Q7-2では、「箸」にこだわらない理由を、記入してもらった。
「こだわっている方だ」との回答をしたグループでは、
・食事のマナーの一環として、きちんとした箸の持ち方を子供たちにしつけている。(女性43歳)
・上手に箸を使うことは、日本人の文化であると考えている。(男性44歳)
・正しい箸の持ち方をすれば見た目にもきれいだし、器用にものをつかめたり出来る。マナーのひとつだと思う。(女性54歳)
・正しく使えていない人は親のしつけ等、育ちを疑われると思っております。(男性30歳)
・他の人から見てもきれいに見えるように心掛けている。(女性28歳)
といった意見があった。 さらにこのグループの意見から、頻度の高いワードを抽出した結果、出現頻度の高いワードは、
正しい(正しく)
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11
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日本人(日本)
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6
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躾(しつけ)
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5
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きれい(綺麗)
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5
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きちんと
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4
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マナー(行儀)
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3
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和食(日本食)
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3
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伝統(伝統的)
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2
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となり、「こだわっている方だ」との回答をしたグループでは、箸の文化的な面への関心が高いことがわかった。
「こだわっていない方だ」との回答をしたグループでは、
・あまり見苦しい持ち方以外は、自分が使いやすい様に使えば良いと思っている。(女性44歳)
・箸は食事を美味しく食べる為のただの道具です。たまたま自分は、箸が一番使いやすいのですが、もっと使いやすい物があれば、使うのを切り替えます。(男性42歳)
・個人の自由。その人の食べやすい食べ方で食べれば良いと思う。(女性44歳)
となり、箸を道具として捉える面がある。一方で、
・こだわらないというわけではなくて、上手く使えないので (女性41歳)
・正しい箸の持ちかがが分からないから (男性34歳)
といった、箸を上手く使えないことに言及する意見もあった。 「こだわっていない方だ」との回答をしたグループの意見の中で、出現頻度の高かったワードは、
こだわりは(が)ない
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10
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食べられればいい
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7
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食べやすい道具を使えばよい
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7
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となった。
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